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台風で延期の箱根“大文字焼”が異例づくめの実施「感無量です」露天商を急きょ発注し屋台村を設置…観光客笑顔で感謝

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夏の夜空を花火とともに彩る、箱根のお盆の風物詩「大文字焼き」。

予想外の緊急事態に、スタッフ総出で対応に追われた祭りの舞台裏を取材しました。

祭りが予定されていたのは16日でしたが、神奈川・箱根町は台風7号の猛威に見舞われていました。

100年以上の歴史がある箱根強羅温泉の大文字焼は延期になり、開催されたのは2日遅れの18日でした。

急きょ開催日が変更されましたが、祭りには約2万5000人の観光客が訪れていました。

中には、「ズレてよかったかな逆に。日曜で主人も休みなので、ちょうどよかった」「たまたま今日(ホテルを)取っていて、お祭りがずれてちょうどよかった。ラッキーだった!」という声も上がりました。

孫と一緒にやってきた男性は、毎年8月16日に行われる大文字焼を楽しみにして、毎年訪れてきたといいます。
理由は、その日が自分のバースデーだからだそうです。

男性:
私の誕生日のために大文字やってくれている。毎年。

孫:
違うでしょ!

男性:
ダメかなと思っていたら(延期して)開催できたので本当にうれしい。

観光協会はスタッフ総出で、町にとっての大イベントが延期されるという緊急事態にあたっていました。

台風が接近する中、駅前にある大きな看板は取り外されていましたが、延期された祭り当日、箱根強羅観光協会・田村洋一会長は「(看板)が倒れるといけないので、1回全部外して昨日またつけました」と話しました。

延期になったことで、屋台村の場所として借りていた駐車場は使えないことになり、来賓用の駐車場を屋台村として使用することで対応します。

さらに30近い露天商を手配し直し、焼きそばや金魚すくいなどの屋台がずらりと並びました。

とっぷりと日が暮れると、大文字焼と花火の共演を心待ちにする人が道路にあふれました。

そして花火が打ち上がり、観光客が歓声を上げる中、観光協会のスタッフも大忙し。

箱根強羅観光協会・田村洋一会長:
(スタッフ用の)弁当あった?

スタッフ:
ありました。

箱根強羅観光協会・田村洋一会長:
あったでしょ!!じゃ弁当OKで!(Q.忙しいですね)忙しいよ。

2日遅れて開催された箱根の夏の風物詩。
祭りは、お盆休み最終日に滞りなく行われました。

箱根強羅観光協会・田村洋一会長:
これに関係した皆さまに本当に感謝しかありません。よかったねという笑顔で全部よかった。

大きなトラブルもなく終わった箱根の大文字焼。
この延期で、約30万円が追加でかかったといいます。

観光協会は、早めに延期を決定したことが功を奏したと話します。

箱根強羅観光協会・田村洋一会長:
結果オーライだったかなと思う。ただ16日を楽しみにして(箱根に)来て、泊まって帰られた方もいたので、そこを考えるとやっぱり、うーんというのはある。とりあえず無事に終わってよかった。やっと僕の今年の夏が終わる。

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